サーフで狙うヒラメ・マゴチ攻略法|初心者でも釣れる実践テクニック
はじめに
広大な砂浜でヒラメやマゴチを狙う「サーフフィッシング」。
近年はショアジギングの人気とともに、サーフからのルアーゲームも急速に注目を集めています。
なかでも「座布団ヒラメ」と呼ばれる大型ヒラメや、強烈な引きと食味で人気のマゴチは、サーフで狙える二大ターゲット。どちらも比較的手軽に挑戦できるため、初心者にもとてもおすすめです!
この記事では、サーフでのヒラメ・マゴチの釣り方を、シーズン・時間帯・ポイント選び・タックル・ルアー・実践テクニックまで徹底解説。
これからサーフデビューしたい方はもちろん、釣果を伸ばしたい人にも役立つ内容になっています。
ヒラメ・マゴチが釣れるシーズンと時間帯
ヒラメやマゴチは一年中狙えますが、もっとも釣果が期待できるのは春から初夏、そして秋から初冬です。
- 春シーズン:産卵を控えたヒラメが浅場へ差してくるシーズンです。体力をつけるために積極的にベイトを追うので、大型の“座布団級”が狙いやすい絶好のチャンスです!
- 秋シーズン:夏に生まれた小魚が成長し、それを捕食するためにヒラメの活性が非常に高くなる時期です。サイズは春に劣ることもありますが、数釣りが期待できるシーズンです。
特に秋はベイト(小魚)が豊富で、ヒラメ・マゴチともに活発に捕食するため、初心者でも釣果を出しやすい時期といえます。
時間帯はやはり朝マズメと夕マズメが基本。
太陽が昇りきる前の薄暗い時間や、日没直前はベイトが岸寄りに集まりやすく、それを追うフィッシュイーターも接岸します。
もちろん日中でも釣れますが、効率を考えるとマズメを中心に釣行を組み立てるのがおすすめです。
ポイントの選び方
サーフは一見どこも同じ砂浜に見えますが、実際には魚が集まりやすい「地形の変化」があります。サーフでの釣りはこの変化を見抜けるかどうかが釣果に直結します。
具体的なポイントを下にまとめていきます。
離岸流
離岸流とは沖へ向かう流れが発生している場所を指します。波の切れ目やごみなどの払い出しが目印になります。ベイトが流されやすくヒラメの一級ポイントで最も重要とされるポイントです!積極的に狙っていきましょう!
離岸流は「真ん中」ではなく両サイドが狙い目。
速い流れと緩やかな流れの境目にヒラメが潜み、ベイトを待ち構えているため、そのヨレを丁寧に攻めることが釣果につながります!
かけ上がり
深場へ落ち込む境目で「沖で波が立ち始めるライン」が目印になります。様々なフィッシュイーターがベイトを待ち構える場所になるため欠かせないポイントです。
潮目、流れ込み
質の違う潮の流れがぶつかり合うことで、海面に筋のような模様が見えることがあります。これが潮目です。プランクトンやベイトが溜まりやすい場所ですので積極的に狙っていきましょう!
川や水路からの淡水が混じる流れ込みは栄養豊富でベイトが集まり、規模に関わらず一級ポイントになります。小さな流れ込みでも見逃しは厳禁です!
波の立ち方や色の違いを観察し、少しでも変化がある場所を探しましょう。
「同じ場所で粘るよりも移動して地形を探す方が圧倒的に釣果が伸びます」へとへとになるまでポイントを捜し歩きましょう。また、キャストするときも扇状に投げて広範囲を探っていきましょう。
おすすめのタックル
サーフから広範囲を探るためには、遠投性能と操作性のバランスが大切です。
初心者におすすめのタックルは以下の通りです。
ロッド
9ft〜10ftのサーフ専用ルアーロッドがおすすめ。長いほうが飛距離は出せますが重くなり体力は消耗してしまいますので10ftまでが最適でしょう。
30〜40gのルアーを快適に投げられるパワーを持ったものを選ぶと汎用性が高いです。
リール
3000~4000番前後のスピニングリールがベストです。
ギヤはハイギヤが最適です。
サーフは風が強いことも多いため、糸ふけが多く出ますそんなときにギヤ比が高いほうが効率的に糸ふけを回収することができます。また、ドラグ性能が安定している中級機以上が安心です。
ライン
PEライン1〜1.5号を200メーター、リーダーはフロロカーボン20〜25lbが基本であり飛距離も出しやすいです。遠投と感度を両立しつつ、ヒラメやマゴチの強い引きにも耐えられます。
大物を狙いたいよって方はもう少し太めをのものを使用してもいいかもしれません。
ルアー選び
サーフでヒラメ・マゴチを狙う場合、代表的なルアーは以下の3種類です。
アピール力最強「ミノー」
表層〜中層を探れるルアーでただ巻くだけで本物の小魚のように泳いでくれます。水に浮く「フローティング」と、沈む「シンキング」があり、ヒラメ釣りではシンキングが多く使用されます。特にマズメの時間はベイトを追って浮いてくる個体も多く活性も高いので、ミノーでのヒット率が格段に上がります。
サーフの王道「メタルジグ」
圧倒的な遠投性能が魅力。広大なサーフをより深く、より効率的に探りたいときに最適です。
使い方は10回程度巻いてからフォールするのを繰り返す「ストップ&ゴー」や一定の深さをまく「ダダ巻き」で大丈夫です。
実際の経験では、「朝イチはミノーやシンペン、日が高くなってからはメタルジグ」で組み合わせで効率よく攻めていきましょう!
食わせ力抜群「ワーム・ジグヘッド」
ワームは、ミノーやシンペンで反応はあるものの食い切らない“スレた魚”や“低活性魚”を確実に口を使わせる力があります。硬質ルアーでは警戒されがちなヒラメに対し、ワームの柔らかく自然な動きは警戒心を緩めさせ、思わずバイトを誘発させることができます。
特にワームは「ゆっくり沈む」性質を持っているため、ハードルアーでは表現できない微妙な波動やアクションを演出できるのが強みです。ミスバイトが多い状況では、ワームを使うことでフッキング率も上げることができるケースも多いです。
活性が落ちている時間帯や濁り潮・澄み潮などの変化によって、魚の警戒や追いが弱まる場面最適のルアーです!
誘い方・アクションのパターン
ワームをただ巻きするだけでも十分な効果がありますが、以下のようなアクションを加えるとバイトを引き出す可能性が高まります:
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リフト&フォール
底まで沈めた後、ロッドを上方向に煽ってワームを持ち上げ、フォールさせる誘いを繰り返す。フォール中にバイトすることが多いため、この動きが特に有効です。 -
ストップ&ゴー
ただ巻きに途中停止を加える方法。一定速度で巻くだけで反応がないとき、1~2秒巻きを止めて“間”を演出することで、ヒラメに口を使わせるシチュエーションを作れます。 -
ボトムバンプ
リフト動作を大きく取らず、底を跳ねさせるように軽く動かす方法。特に低活性時や日中のタフコンディションで使われることが多いです。 -
レンジキープや層操作
ワームは底付近だけでなく、ボトムからわずかに上げたレンジ(海底〜50cmほど上の帯)を引くことも有効。ヒラメは浅~中層を意識していることがあるため、状況に応じて巻くレンジを変えて探るべきです。
状況に応じて、巻き速度やアクションの強弱、動きの間隔などを変える「変化」を付けることが、ワームを使う上での最大の武器になります。たとえば、朝マズメなど活性が高い時間帯は強めアクション、日中・澄潮時は弱め・スロー寄りの動きに切り替えて使い分けると反応が変わってきます
実践テクニック
ヒラメやマゴチは底付近にいることが多いため、ルアーをボトムまで落とし、リフト&フォール、ストップ&ゴーで探るのが基本です。
特にマゴチはボトムに張り付いているので、しっかり底を取ることが重要です。
リトリーブはスローを意識。早巻きすると見切られることが多く、逆にゆっくりとした動きがバイトを誘発します。
また、着底後に2〜3回軽くシャクリ上げてフォールさせる動作は、ヒラメ・マゴチどちらにも非常に有効です。
アタリは突然やってきます。ゴンっというあたりを逃さずにしっかり合わせましょう。また、ランディングは寄せ波のタイミングで行いましょう!
まとめ
サーフから狙うヒラメ・マゴチは、ポイント選びとルアーのローテーション、そして丁寧なリトリーブが鍵となります。
一見難しそうに思えますが、地形を意識して広範囲を探ることを心がければ、初心者でも十分にチャンスがあります。
また、サーフは離岸流などで沖に流されやすくなりますのでライフジャケットは必ず着用してください!必ずです!命よりも大切なものはありません!
初めて釣り上げたヒラメやマゴチは、食べても絶品で感動すること間違いなし!
ぜひこの記事を参考に、あなたもサーフからのフラットフィッシュゲームに挑戦してみてください。

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